介護士の本音と日常

41歳が考えた事、感じた事を書くだけです。なにか発見があるかもしれない。

『介護業界について語る ~訪問介護を始めて感じた事を残しておく~』

 訪問介護を始めて約2週間が経った。施設介護歴8年の今の僕が感じた事を残しておく。時が経つと考え方もとらえ方も変わってしまうので、考えが新鮮な時の思いです。

 

 介護量について、施設介護に比べれば、1日の介護量はかなり少ないといえる。デイサービスの送り、排泄介助などはかなり少ない。

 

 施設介護であれば、食事のための食事介助、服薬介助、移乗介助、排泄介助、移動介助、認知症の方への対応等を一括で行う事もある。場合によっては、資格取得者の限定にはなるが喀痰吸引や胃瘻での経管栄養の注入を手伝う事もある。

 

 訪問介護では主に、生活支援に近いことが多い、利用者の介護度も低いこともある。大きく違うのは、やはり誰かの家に行くこと。他人の家のルールというモノがかなり大きくなる。これはココに置いて、ある家ではドアは閉めておいてだったり、別の家では開けておいて等々の細かいルールもある。

 

 細かいルールを一つ一つやる事に神経を使う。この人が独居しているのと驚くことがある。独居であればお酒もタバコも好きに出来る、好きなモノも食べられる。施設に入ればある程度の制限はかかってくる。体の安全をとるのか、自由と引き換えに安全をとるのか。

 

 人としての生活を続けるのにどれだけの人が介入して、支えなければならないのかも改めて分かった。施設介護でも同じことが言えるけども、訪問介護ではそれ以上に人の手がかかるのである。

 

 いい介護を受けたいと思うなら、手助けをしてもらっているという心も必要かなと少し思います。お金を頂いている仕事ではあるが、本来ならば家族が担う事をカバーしているので少し感情を抑えるという事も必要かもしれない。

 

 訪問介護では対象となるお宅への移動も問題となる、移動時間が5分?そんなの無理だろというケースもある。管理者の采配なのかもしれないがそのあたりをうまくできるのが、良い管理者なのかもしれない。現場で働く側も考えてくれればストレスは減るはずで定着もしやすいだろう。

 

 介護を引き受ける時のバランス(食事の準備、家の何をするのか、身体介護)をケアマネ含めてしっかりと考えることも必要かもしれない。現場の許容量以上の介護を引き受けてはいけないのだとは思う。

 

 自分の自由な生活を続けたいなら健康でいたいと思うし、やりたいことは早めにやっておいた方が良いんだろうなと感じる。介護が必要になってからでは出来ることも少なくなる。

 

 介護を受けることになるのも、自己責任なのか、悪い生活習慣が引き起こすことなのか。医療が進んで治せなかった事を介護が補助をする。色々と考えると分からないことだらけだ。

 

 今回書いたことが、何が間違っていて、適したことだったのかは明らかになってくるとは思う。経験を積んで答え合わせをしていければいいかと思う。

 

カニにも色々な生活があるので、人間にも色々な生活がある。